理想の家づくり、最後の最後で落とし穴があったらどうする?
引き渡し前にしっかりチェックしとかないと、後で「なんであの時見なかったの…」って後悔するわよ!
数百万の損をしないために。頼れるおばちゃんが全部教えちゃう!
アユミさん、こんにちは!新しいお家、いよいよ完成が近づいてきて、ワクワクが止まらない頃かしら?
無垢床に広いパントリー、吹き抜けまで!理想をたっぷり詰め込んだマイホーム、本当に素敵だわね。
でもね、ちょっと待って。その夢のマイホームを引き渡してもらう前に、絶対に忘れちゃいけない「最後の砦」があるのよ。それが「施主検査」。
アユミさんも今、ハウスメーカーさんから「引き渡し前に一度、お家の中を確認しましょう」って言われてるんじゃないかしら?「ああ、やっと完成だ!」って嬉しい気持ちでいっぱいになるのは当然のことだけど、実はここが一番肝心なのよ。
私、不動産業界に25年以上いて、52歳で自分で家を建てた経験もあるから、よくわかるの。多くの方が、この「施主検査」でついつい浮かれちゃって、細かいところを見落としちゃうのよね。
だって、素人目にはどこを見ればいいのか、何が「ダメ」なのか、正直ピンとこないわよね?「業者の人がちゃんと説明してくれるから大丈夫でしょ?」って思っちゃう気持ちもよくわかる。でもね、その見落としが、後々大きなトラブルや余計な出費に繋がることもあるんだから、ここはしっかり押さえておきたいところなの。
「え、そんな大変なの!?」って不安になっちゃったかしら?大丈夫よ!
今回は、私が長年の経験と、自分のセルフビルドで培った「現場の知恵」を総動員して、素人さんでもプロ並みに厳しくチェックできる「施主検査の裏ワザ」を惜しみなく教えちゃうわ。
質を落とす「ケチる節約」じゃなくて、無駄を省く「賢い選択」で、最高の新生活をスタートさせてほしいの。業者に「この施主、よく見てるな」って思わせるくらいの気概で、堂々と検査に臨みましょ!
さあ、アユミさん。一緒に後悔しない家づくりの最終チェック、始めましょうね!
引き渡し前の「施主検査」、なんでそんなに大事なの?
アユミさん、「施主検査」って聞くと、何だか難しそうで、「もう業者さんに任せっきりでいいんじゃない?」って思っちゃうかもしれないわね。
でも、ここはあなたの新生活の安心を左右する、とっても大切なイベントなのよ。
なんでそんなに大事なのか、一緒に見ていきましょうね。
引き渡し後に「見落とした不具合」は直してもらえないってホント?
そうなのよ、残念ながら「その可能性が高い」と言わざるを得ないわ。
なぜかって?引き渡しっていうのは、簡単に言うと「この家、これで完成!お互いOKね!」って、あなたと業者さんがサインを交わす「合意の瞬間」なの。
スーパーで買ったお惣菜が家に帰ってから「あれ?これちょっと傷んでる?」って思っても、レシートがなかったり、もうだいぶ時間が経ってたりしたら、「ごめんなさい、ちょっと…」って言われちゃうこと、あるでしょ?それと似たようなものなのよ。
一度「OK」ってしちゃったら、後から「あのクロスの傷、どうにかしてほしい」って言っても、「それは引き渡し後に付いた傷では?」「確認した時に言ってくれなかったですよね?」って言われちゃうのがオチなの。もちろん、法律で定められた「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)」というものがあるから、構造的な欠陥とか、住んでみてすぐにわかるような大きな不具合は別だけど、ちょっとした傷や汚れは、泣き寝入りになっちゃうケースが多いわね。
高額な買い物だからこそ、自分の目でしっかり確認して、納得した上で受け取ることが、一番の自己防衛なのよ。
なんで素人だと、そんなに見落としちゃうのかしら?
これもね、よくあることなの。私も自分の家を建てる前は、「まあ、大丈夫でしょ」って思ってた時期もあったもの。
でもね、いざ自分の番になってみると、いろんな要因で「見落としやすい」って気づいたわ。
- 専門知識がないからどこを見ればいいかわからない: 何が正常で何が異常なのか、素人には判断が難しいわよね。
- 嬉しい気持ちで舞い上がっちゃう: 夢の新居を目の前にしたら、細かい粗探しなんてしたくない!って思っちゃうのが人情だもの。
- 時間のプレッシャー: 業者さんに「じゃあ、サッと確認しましょうか」なんて言われると、急かされてる気がして、じっくり見られないわよね。
- 業者の説明に流されちゃう: 「これはこういうものなんです」「大丈夫ですよ」なんて言われると、「そっか」って納得しちゃうこと、あるあるだわ。
こんな風に、素人さんが見落としやすい要因はたくさんあるの。だからこそ、事前準備がとっても大切になるんだからね。
「プロ並みのチェック」って、そんなに必要?
ええ、必要よ!だって、住宅って人生で一番高い買い物じゃない?
F1マシンがレースに出る前の最終点検と同じなのよ。どんなに優秀なチームでも、最後の最後まで微細な不具合がないか確認するでしょ?小さな見落としが、大事故やリタイアに繋がりかねないんだから。
それにね、人間が手作業で作るものだから、どんなに丁寧な業者さんでも、ちょっとしたミスや見落としは起こりうるの。それを「施主の目」で最終確認することで、品質のばらつきを防ぎ、契約通りの最高の家を手に入れることができるのよ。
それに、あなたが真剣にチェックしている姿勢を見せれば、業者さんも「この施主さんはしっかり見てるな」って思って、より一層気を引き締めてくれるはずだわ。
欠陥住宅で「泣き寝入り」なんて、絶対にしたくない!
これ、本当にそうよね。せっかく手に入れた夢のマイホームで、毎日「あそこの傷、直ってない」「この床、なんかきしむわ」なんてストレスを感じながら暮らすなんて、絶対嫌だわ。
欠陥や不具合のある家は、日々の生活の質を下げちゃうだけじゃなくて、後々の修理費用だってバカにならないわよね。そうなったら、精神的にも経済的にも、本当に大きな損失になってしまうんだから。
あなたには、最高のコンディションで新生活をスタートさせてほしいの。だからこそ、施主検査は「最終防衛ライン」として、しっかり力を入れるべきなのよ。
「素人だから無理…」って諦めないで!プロ並みチェックリストの秘密
「でもおばちゃん、私、素人だし…」って、アユミさん、そう思ってるでしょ?
大丈夫、私だって最初は素人だったんだから。でもね、ちょっとしたコツと準備があれば、誰だって「見る目」を養えるのよ。
ここでは、施主検査を成功させるための具体的な準備と、チェックリストの秘密をお教えするわね。
施主検査に必要な「七つ道具」を準備しちゃおう!
まず、戦場に赴くには「武器」が必要でしょ?施主検査も同じなの。
私がセルフビルドした時も、これだけは持っていったわよ!スーパーに買い物に行く時にエコバッグを持っていくみたいに、これらを「お供」として連れて行くのよ。
- 懐中電灯(またはスマホのライト): 日中の明るい時間でも、光を斜めから当てると、クロスの浮きや壁の凹凸、塗装ムラが驚くほどよく見えるのよ!
- メジャー: 図面通りの寸法になっているか、収納の奥行きは十分か、確認するのに必須だわ。
- マスキングテープ: 不具合を見つけたら、日付と場所、内容を書いてペタッと貼るの。目印になって、後で業者さんとの確認がスムーズになるわ。
- カメラ(スマホでOK): 発見した不具合は、必ず写真に撮っておくこと!証拠になるからね。全体像と、不具合がわかるように寄りの写真と、両方撮っておくと良いわ。
- 筆記用具とメモ帳: 業者さんとの会話や、指摘事項をその場でメモするの。
- 脚立(または踏み台): 高いところのクロスや照明、換気口の周りって意外と見落としがち。ちょっと届かないところを見るためにあると便利よ。
- 水平器(スマホアプリでもOK): 床の傾きや、棚の取り付けがまっすぐか確認するのに使うわ。ビー玉やペットボトルを転がすのでも簡易的にチェックできるわね。
これらの道具、どれも家にあるものや、手軽に手に入るものばかりでしょ?「これがあれば完璧!」ってくらい、しっかり準備しておきましょうね。
【実践編】ココだけは見て!最低限チェックしたい10項目
さあ、いよいよ実践編よ!全部を完璧に見るのは難しいかもしれないけど、ここだけは絶対に押さえておきたい「見落としやすいポイント」を厳選したわ。
アユミさんが「こんなところも見るの!?」って驚くような、プロの視点も交えて教えちゃうね。
1. クロス(壁紙)
- 【要チェック】継ぎ目、浮き、シワ、汚れ、破れ: 懐中電灯を壁に斜めに当てて、光の反射で見るのがポイントよ。特に窓際や角、コンセント周りは要注意。
- 【プロの目】下地の状態: クロスの上から軽く叩いてみて、ペコペコと浮いているような音がしないか確認。
2. 建具(ドア、収納扉、引き戸)
- 【要チェック】開閉のスムーズさ、異音、傷、凹み、歪み: 何度か開け閉めしてみて、スムーズに動くか、ガタつきや変な音がないか確認。扉と枠の隙間が均一かも見てね。
- 【プロの目】建て付け: 閉めた時に、戸当たりゴムにしっかり当たっているか、隙間から光が漏れていないかチェック。鍵がある場合はちゃんと閉まるか確認。
3. 床(フローリング、畳、クッションフロア)
- 【要チェック】傷、汚れ、きしみ、浮き、隙間: 歩いてみてきしむ場所がないか、特に窓際や水回り、出入り口は重点的に見てね。
- 【プロの目】水平性: ビー玉やゴルフボールを床に置いてみて、転がらないか確認。転がるようなら傾きがある可能性があるわ。
4. 水回り(キッチン、浴室、洗面台、トイレ)
- 【要チェック】水漏れ、排水のスムーズさ、設備の傷・汚れ、シャワーの水圧: 全ての蛇口から水を出し、排水がスムーズか、水漏れがないか確認。
- 【プロの目】勾配(浴室): 浴室の床に水を流してみて、排水溝にしっかり流れるか確認。水たまりができないか見てね。
- 【プロの目】止水栓: 止水栓がきちんと機能するか、一度開け閉めしてみるのも大事よ。
5. 電気設備(コンセント、スイッチ、照明)
- 【要チェック】全ての作動確認: 全ての照明を点灯・消灯し、コンセントにはスマホ充電器などを挿して通電するか確認。
- 【プロの目】スイッチプレートの歪みやぐらつき: 意外と見落としがちだけど、ぐらついていると後で不具合の原因になることも。
6. 窓・サッシ
- 【要チェック】開閉のスムーズさ、施錠、網戸の破れ、サッシの傷・汚れ、結露: 全ての窓を開け閉めし、鍵がしっかりかかるか確認。網戸もちゃんと動くか、破れていないか見てね。
- 【プロの目】水切り: 窓枠の下にある水切り部分にゴミが詰まっていないか、歪んでいないか確認。
7. 収納(クローゼット、パントリー、シューズボックス)
- 【要チェック】扉の開閉、棚板の固定、内部の汚れ、可動棚の動き: 扉や引き出しを何度も開け閉めして、スムーズに動くか確認。棚板がしっかり固定されているか、可動棚がちゃんと動くかも大事よ。
- 【プロの目】内部のクロスや塗装: 普段見えない部分だからこそ、意外と雑になっていることがあるわ。懐中電灯で隅々まで見てみて。
8. 外壁・屋根(外から見える範囲で)
- 【要チェック】ひび割れ、塗装ムラ、汚れ、コーキングの状態: 外周をぐるっと一周して、目立つひび割れや汚れがないか確認。コーキング(目地材)がきちんと埋められているかも見てね。
- 【プロの目】雨樋: 歪みや、落ち葉などが詰まっていないか確認。
9. 基礎
- 【要チェック】ひび割れ、汚れ、水滴: 基礎に大きなひび割れがないか、湿っている場所がないかチェック。
- 【プロの目】換気口: 換気口が塞がれていないか、防虫ネットが破れていないか確認。
10. 外構(玄関アプローチ、駐車場、フェンスなど)
- 【要チェック】コンクリートのひび割れ、タイルの剥がれ、ブロックのぐらつき、排水溝の詰まり: 外回りも忘れずに確認。特に駐車場は車の出し入れで負荷がかかるから、しっかり見てね。
どうかしら?「こんなにたくさんあるの!?」って思ったでしょ?でも、これらを一つ一つ見ていくことで、業者さんも「この施主さんはしっかりしてるな」って思うようになるし、あなた自身の安心感も段違いよ。
これだけは知っておいて!施主検査での注意点と立ち振る舞い
道具とチェックリストが揃ったら、あとは本番よ!でもね、施主検査にはいくつか「賢く立ち振る舞うコツ」があるの。
これを押さえておけば、業者さんとの関係も良好に保ちつつ、しっかり自分の主張を通せるわよ。
検査時間はたっぷり確保!家族や友人と一緒に見るのがおすすめ
業者さんから「30分くらいでサッと確認しましょうか」なんて言われることもあるかもしれないけど、絶対に妥協しちゃダメ!
だって、数千万円の買い物よ?スーパーで100円のパン買うのだって、賞味期限とか原材料とか見るでしょ?それと同じなの。
最低でも2~3時間、できれば半日くらいは確保するように、事前に伝えておきましょうね。
それに、一人で見るよりも、旦那さんやお友達、ご両親など、複数人の「違う目」で見るのが効果的よ。見落としを防げるし、いろんな意見が聞けるからね。
見つけたらすぐに「マスキングテープ」と「写真」で記録!
不具合を見つけたら、その場でマスキングテープを貼って、簡単なメモを書き込むのが鉄則よ!
「リビングのこの辺の壁紙が…」なんて口頭で言っても、後からどこだったかわからなくなっちゃうことがよくあるの。
そして、必ず写真に撮っておくこと!これが何よりの証拠になるわ。
業者さんも人間だから、たくさんの現場を抱えてて、「言った」「言わない」になっちゃうことも。でも、写真があれば一目瞭然でしょ?
「感情的にならない」ことと「プロの意見」を聞く姿勢
もし不具合を見つけても、感情的になって怒鳴ったりするのは避けてね。人間関係が悪くなっちゃうと、その後の対応もスムーズにいかなくなることが多いの。
「ここにこんな不具合があるのですが、どうすればいいですか?」と、あくまで冷静に、そして具体的に指摘するのがポイントよ。
もちろん、プロとして業者さんの意見も聞く姿勢は大切。でもね、時には「このくらいは仕方ないですよ」「これは許容範囲です」なんて言われることもあるかもしれないわ。
そこで「本当にそうなの?」って、一歩引いて考えてみる冷静さも必要よ。
人間ってね、心理学でいう「正常性バイアス」っていうのがあるの。「自分は大丈夫」「こんな大きな買い物で失敗するわけない」って思い込みたがる傾向ね。でも、施主検査の時だけは、その思い込みをちょっと横に置いて、「疑う目」を持つことが大事なんだから。
「完璧主義」もほどほどに。バランスが大事よ
私もね、自分の家を建てた時は「絶対にパーフェクト!」って意気込んでいたから、気持ちは痛いほどわかるわ。
でもね、どんなに腕の良い職人さんでも、手作業で作るものだから、多少の誤差や、ごく小さな傷や汚れはつきものなの。本当に、目を皿のようにして探せば、どこかに見つかるものよ。
もちろん、明らかに大きな不具合や、機能に関わる部分は徹底的に指摘すべきよ。でも、あまりにも細かい、例えば「米粒くらいの傷」とか「言われなきゃ気づかないくらいの塗装ムラ」をすべて指摘し始めると、引き渡しが大幅に遅れたり、業者さんとの関係が悪化しちゃったりすることもあるの。
どこまでを許容するか、どこからは直してもらうか、自分の中で線引きをしておくといいわね。これは、あなた自身の精神衛生上も、とっても大事なことなんだから。
もし、専門家にお願いするなら?ホームインスペクションのすすめ
「やっぱり素人じゃ不安…」って思うアユミさんもいるかもしれないわね。
そういう時は、「住宅診断士(ホームインスペクター)」という専門家にお願いするのも一つの手よ。
彼らは、建築のプロ中のプロだから、素人では絶対に見抜けないような構造的な欠陥や、専門的な施工不良をしっかりチェックしてくれるわ。例えば、家の傾きや、基礎の内部のひび割れ、断熱材の施工状況なんかは、専門知識がないとわからないものね。
費用はかかるけど、「コストをケチったことで、後々もっと高額な修理費用がかかった…」なんてことになったら、元も子もないわよね。
安心をお金で買う、という意味では、決して無駄な出費じゃないと、私は思っているわ。
まとめ:あなたの家は、あなた自身が守るしかない!
アユミさん、長い話になっちゃったけど、ここまで読んでくれてありがとうね。
今日の話をまとめると、これだけは覚えておいてほしいわ。
- 施主検査は、あなたの理想の家を「完璧な状態」で受け取るための、一番大切な「最終防衛ライン」よ。
- 見落とした小さな不具合が、後々大きなストレスや余計な出費につながる可能性が高いから、事前準備と徹底的なチェックが命!
- 懐中電灯やマスキングテープ、カメラなどの「七つ道具」を準備して、プロ並みの視点で、隅々まで確認すること。
- 不具合を見つけたら、冷静に具体的に指摘し、写真とマスキングテープで記録を残すこと。
- 時にはプロの力を借りる「ホームインスペクション」も、賢い選択肢の一つよ。
新しい家での生活は、本当に楽しみだわよね。
でもね、その「最高のスタート」を切るためには、この施主検査が成功するかどうかにかかっていると言っても過言じゃないの。
不動産のプロとして、そして自分で家を建てた「主婦」として、私はアユミさんに心からエールを送るわ!
「まさか私だけ?」なんて思わないで。多くの人が見落としがちなこのプロセスを、あなたが「賢い施主」として乗り越えることで、本当に後悔のない、最高のマイホームを手に入れられるはずだから。
さあ、今日学んだことを胸に、自信を持って施主検査に挑んでみて!
もし、やっぱり不安だわ…って感じたら、私のような専門家の力を借りることも、ぜひ検討してみてね。
あなたの新生活が、笑顔と安心に満ちたものになることを、心から願っているわ!

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